第一章

7/15
前へ
/442ページ
次へ
教室に戻って黙々と文化祭の準備を再開する。 作業しながら、ちらちらと春野すみれの姿を眺める。 同じクラスになれた時はクラス中の男が歓喜した。本当、人生で一番の喜びだったかも。 ……ん~、頭の中くらいすみれって言っても良いよね。 だって、俺はすみれに告白されてんだよ。ふへへへへへ。 けど、すみれは何も変わらない様子で友達達の真ん中で笑っている。 まさか!?あれは夢だったのかな?妄想にとりつかれて白昼夢を見たのか?アンビリバボ。ちょっとそいつは勘弁してくれ。 そう思い落ち込んでいると、一人の男が勢いよく教室に飛び込んできた。  「おい、みんな!台本が出来たぞ。」 あいつの名前は上岡進。クラスのムードメーカー的な存在で、趣味が自分が最高だと思う小説を作るのが大好きという、ちょっと変わったやつだ。 文化祭で演劇をやると決まったときに、台本を作ると立候補したのが上岡進だ。 ちなみに上岡進は中学からの付き合いだが、関係は追々話していくとしよう。 ちなみに普通ならば、台本を元に大道具や小道具を用意するのがセオリーだが、 進は事細かに作って欲しい大道具や小道具をリストアップして俺達に渡し台本に関しては 「ふ、ふふ。俺はこの台本に命を駆ける。素晴らしきものを作るのが俺のジャスティス!!」 と叫びながら執筆活動に入ってしまった。だから、台本を完成しないまま文化祭の活動はスタートしていた。 そんな彼が、入って来たことによって周りの人間が作業を中断させて、彼の周りに集まった。

最初のコメントを投稿しよう!

28907人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>