植木鉢

3/4
前へ
/15ページ
次へ
「お嬢様は無いのですか?」 美樹は訪ねた。 「…無い」 美樹は侑の返答を聞いて 当たり前だな、と思った。 侑は学校に行った事が無いし、 執事に恋をしても叶わない。 だから恋なんか出来ない。 「恋って楽しいの…?」 「楽しいのかもしれませんね。  ところでお嬢様、  何故そんな事を  考えているのですか?」 「この本を読んで…」 そう言って一冊の本を出した。 その本は恋愛物で 恋愛を花に例えた話だった。 美樹はその本を パラパラと読んで侑に返した。 「お嬢様もいつか  素敵な恋が出来ますよ」 「うん、ありがとう」 侑は笑顔で言った。  
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加