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「お嬢様は無いのですか?」
美樹は訪ねた。
「…無い」
美樹は侑の返答を聞いて
当たり前だな、と思った。
侑は学校に行った事が無いし、
執事に恋をしても叶わない。
だから恋なんか出来ない。
「恋って楽しいの…?」
「楽しいのかもしれませんね。
ところでお嬢様、
何故そんな事を
考えているのですか?」
「この本を読んで…」
そう言って一冊の本を出した。
その本は恋愛物で
恋愛を花に例えた話だった。
美樹はその本を
パラパラと読んで侑に返した。
「お嬢様もいつか
素敵な恋が出来ますよ」
「うん、ありがとう」
侑は笑顔で言った。
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