3/9
前へ
/15ページ
次へ
  侑が着替えを終えて暫くすると コンコン、と ノックの音が聞こえた。 「入っていいわ」 「失礼します」 そう言って入って来たのは さっきの失礼な男だった。 「あなた誰?」 侑がそう聞くと 「僕は優と申します。  侑お嬢様専属の執事です」 と、優と名乗る男は言った。 …え? こんな失礼な男が私専属の執事? それ以前に 「私には美樹がいるわ。  美樹は私専属のメイド。  だからあなたは必要ないわ」 「ご存知ないのですか?  美樹さんは結婚をするので  メイドを辞めました」 嘘だ。 そんなこと一言も聞いてない。 「僕じゃ不満ですか?」 「不満よ」 侑は即座に答えた。 「でも旦那様の決定なので  お嬢様は逆らえませんよねぇ」 と優は言った。 え、なんでこんな男… 侑は部屋を出て 自分の父の部屋に行った。  
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加