第一章:遺伝子操作型進歩人間

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「……みちる、誰だァこいつは。」 「あら?珍しいわね、刹那。こんなに早く来るとは思わなかったわ」 「質問に答えろよ、みちる」 ……ふと顔を上げると知らない男が立っていた。しかも物凄い無愛想な仏頂面で。 他の色を全て飲み込み塗り潰さんばかりの真っ黒な髪は無造作に短く切りそろえられていて、アーモンドのような形の目は褐色で透き通ってるかのようだ。 黒をベースにしたツナギを無造作に着こなしポケットはあちこち凸凹と盛り上がっている。 そしてとどめとばかりに耳やら口やらには無数のピアス。
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