第一章:遺伝子操作型進歩人間

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どう見ても無法者だけれど此処にいるって事は仕事をしているんだよな。まぁ彼が無法者だろうが僕には関係ないけれど。 「彼はうちの医者なの。刹那はこっちよ」 「あァん?何で俺様が移動しなきゃねェんだよ」 みちるさんは微かに慌てたように、文句を垂れている刹那という男を連れて行った。 僕は何だかその男に見覚えがあるような気がしたが、きっと気のせいだろう。 僕の知り合いに『刹那』なんていないし、そもそもあんな雰囲気の奴はいない。 きっとニアミスだろう、と自分に言い聞かせ僕は研究所を更に奥に進みラボに入った。
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