第一章:遺伝子操作型進歩人間

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僕はみちるさんの言葉に特に答えることもなくファイルを受け取る。 別に無駄口を叩く為に此処に来たんじゃない。仕事をしに来たんだから。 「今日のお客さんはヒト?それともお仲間?」 渡されたファイルに目を通すと細かい文字で様々な個人情報が書いてある。 白を基調とした明るい部屋では僕の部屋のようにファイルを顔ぎりぎりまで近付けて見る必要はなかった。 最も、僕の部屋が薄暗いのは 自ら望んだ事だから文句を言う理由も権利もなかったが。
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