第一章:遺伝子操作型進歩人間

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そもそもヒトの医者ではヒトを治す事すら出来ないんじゃないか。 ……時は西暦2xxx年、僕たちの住む世界は大きく変わっていた。 星を支配する人類は二種類に別れ、世界は荒れに荒れている。 平和などは絵本の中の夢物語で空想だ。 ヒトは殆ど進化をしていない弱くて儚い存在。寿命も短いままだ。 だけどヒトがいないとそもそも人間は成り立たない。 人間はヒトの遺伝子をいじったり、肉体をいじったりして何らかの進化を遂げた存在。 大抵人間は『人間』と省略されるが、きちんと正式な分け方があった。 例えば、肉体改造型進歩肉体。その言葉の通り体を強化した人間だ。主に格闘家などに多いんじゃないだろうか。 例えば、運動能力上昇型進歩人間。スポーツ選手に多い運動に特化した人間だ。 そんな風に様々な種類の人間がいる。 彼らは大抵手術などによって進歩した後天性の人間だったが稀に例外もいた。
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