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フォースブレイク本部─
「本当にあいつを入れるのか?」
左目に黒い眼帯をした黒髪の男性は、神妙な面持ちでそう尋ねた。
彼の名はジーク=ウィニアン。
皆の兄貴的存在で、仲間からの信頼も厚い。
特に射撃の腕は確かで、その能力は肉眼で100m先までの物を、確実に射抜く程の実力である。
「ええ…その方が良いと創設者から言われたわ」
赤い長髪の女性は目を瞑り、静かにそう答えた。
彼女の名は、レミリア=ソリベルク。
23歳でフォースブレイクに入り、その並外れた指揮能力から、フォースブレイクの司令の役割を任されている。
「だがよ、あいつが納得するかどうか…」
ジークは考え深そうに、眉を寄せた。
「任務なのだから仕方がない。
もし任務を放棄したのなら、所詮はこのフォースブレイクには必要の無い人間だという事がはっきりするだけだ」
眼鏡を掛けた、青い髪の男性は、単調な口調でそう口にした。
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