プロローグ

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その村は魔物に溢れ、半分以上の家々が半壊していた。   そして、その村の中央に立つ先端に青い水晶の様な物が付いている杖を持った青年と青い刀身の剣と銀色の刀身の剣の二本を持った少年が互いに背を向け、魔物達を睨んでいた。     「何かやばそうだね…どんどん増えてる気がするよ…」   黒髪の癖の無いストレートヘアをした、先端に青い水晶の様な物が付いている杖を持った男性は、村中で暴れ回る魔物を見てそう口にした。   彼の名はアレン=スロウバン。 常に慎重に行動し、仲間思いの優しい青年。   「どうする?リュード?」   アレンは、二本の剣を持つ茶髪の少年へと目を向けた。     「任務内容に変更は無い…敵を迎撃するぞ」   リュードと呼ばれた茶髪の少年は、持っていた二本の剣を握り締め、魔物の群れへと駆けて行った。   彼の名はリュード=クレイム。 二年前、15歳という若さで、フォースブレイクに入った事から、組織の中では一番年齢が低い。 冷静で、余り人と関わる事が嫌いな性格である。
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