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ひらひらと桜の花びらが舞っている。
近所でも満開の桜が綺麗な事で有名な公園を散歩しながら私は空を見上げた。
真っ暗な夜空に街灯で照らされた桜が白く浮かび上がりとても幻想的だ。
―…綺麗だなぁ。
しみじみとそう思い、時間が経つのも忘れて私は夜桜に見入っていた。
ふと視線を前に戻すと、少し先に一人の男の人が私と同じ様に桜を見上げていた。
―…あっ
遠目からでも分かる。
毎朝同じバスに乗っているあの人。
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