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近づいた事で彼の顔がはっきりと見えた。
―…やっぱり綺麗な目をしてるな。
しばらく見つめていると彼がこっちを振り向いた。
ザァッと強い風が桜の花びらを舞い散らす。
目が合ったが彼は無反応だった。
私の事分からないのかな。
少し期待した。
バスで何度か目が合っているし、向こうも私に気付いていると。
ドラマみたいに彼が微笑んで話し掛けてくれる。
でも現実は彼はそのまま私から視線を外し、また桜を見上げていた。
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