小学生の時の僕…。

2/8
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
僕は、アニメやゲームが好きで、いつも定着したゲームをしたりアニメを見ていた。 だからお父さんから「もうちょっとテレビから離れて見なさい」とよく言われていた。 いつもの事なのでテレビから離れてみる僕はそれに慣れていた。 「わかってるよ」と空返事ばかりをしていた。 外でも遊ぶ事が好きだった僕は、すぐ家の近くにある公園で友達と鬼ごっこやケイドロをやって服を汚したり破いてしまったりと度々、お母さんを困らせていた。 僕には兄弟が三人いる。一つ上のお姉ちゃんと二つ下の弟。 僕の家のお父さんは僕に兄弟三人の「絆の強さ」を教えてくれた。「いいか、お父さんの言ってる事をよく聞き、見てろよ。」とテーブルに爪楊枝を六本ほど置いていた。「何をするんだろう…」と僕は心の中で思っていた。「もし、お前に兄弟がいなかったらどうだ」と言い、まず六本ある爪楊枝の一本だけを手に取りそれを有無言わずに折った。「簡単に折れるだろ」と言うお父さん。続けざまに爪楊枝を二本、また手に取り折った。「一本の時とは全く強度が違うだろ」と言った。「余り変わらいじゃん」と僕は思った。最後に三本の爪楊枝を手に取り、少し間をおき、お父さんは「見てろよ」といって三本の爪楊枝を手間取るそぶりを見せながら爪楊枝を折った。余りにも簡単に爪楊枝が折れたので思わず僕の中で込み上げた笑いが吹き出した。お父さんはちょっと恥ずかしそうな顔をみせ一緒に笑った。でも大体、僕にお父さんが伝えようとしていた事はなんとなくわかっていた。小学生六年生になった僕は、突然、(反抗期とは違う)親を拒絶するようになった。 でもある日の事だった。お母さんと二人だけで僕の事で話しをしている、お父さんは「しょうがないよ、俺も子供の頃はそんな時期があったからなぁ」と口ずさむ所をこっそりと僕は聞いていた。 「へぇ…お父さんにもそんな時期があったんだぁ…」と思いなんかわからないけど、嬉しかった。それから小学六年生の僕の何かが変わったような気がした。 中学編へ続く…。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!