小学生の時の僕…。

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中学生になった俺は柔道部に入った。 中学へ入学して二ヶ月、もうクラスメートに馴染め出し、毎日、馬鹿をやって面白かった。色々ギャグを言ったり面白い仕種をしたり。 俺のあだ名はいつからか「ゴリラ」になっていた。 そのあだ名が気にくわない俺は何度も怒っていた事を鮮明に覚えている。 中学、初めてのニ学期が終わる頃に同じ柔道部でもっとも仲の良い仲間の一人が突然、下校中に切なそうな顔で話した。「俺、都合で引っ越す事になったんだ…。お前らには悪いと思ってる、ごめんな……」唐突に言われて、もう、わけがわからなかった俺は、本気で怒った。「お前、なんでやめるんかちゃ!!俺らと一緒やるって、三年間やり通すって決めたやんか!!」 「どうしようもないやんか!!!」その友達の一言に、何もいえなかった。 家に帰った俺はガク然とし、風呂も飯も食わず、部屋に篭りっぱなしの中で、その友達の一言が頭の中で回っていて心で考えこんでいた。 「本当はあいつ言うのが嫌だったんじゃないか?恐かったんじゃないか?」と心の中でずっと考えていた。 「じゃあ、なんで俺にだけ言ってくれたんだろう?わからない……。」 その時は全く答えが見つからないままその日が過ぎた。 でも次の日、また友達と一緒に帰った。 友達の家の前にきて、一言「じゃあな…。」と帰ろうとした俺を友達が呼び止めた。「ちょっと、待って。昨日の話やけどお前にしかしてないから…。」と言いドアを閉め友達が帰った。 その時、俺の何かが弾けた。 「あいつは俺にしか言えないんだ………………。」「じゃあ、なんで俺はあいつにあんな酷い事いってしまったんだろう…俺は…俺は……最低だ。その時、初めて友達の事に涙した。 「……あいつは俺を心から信頼しているからじゃないのか…………。」 その時の事は、俺もそいつも余り覚えていないと思う、でも、その時、そいつと心から話せる「親友」になれた気がした…。 俺は「親友」を笑顔で見送る事にした…………。 二年生編に続く……。
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