金ヅルGETだぜ!

22/34
前へ
/357ページ
次へ
一通りの授業が終わり、これからが帰りのホームルームが始まろうかする時、俺は学校を抜け出していた。 ホームルームが終わると、秋子が教室まで迎えに来るかもしれないからだ… 俺は高校入口にある、なが~い坂道の中腹あたりで、タバコに火を付けた だって、今は帰りのホームルーム中だし。先生がこんな所にいるはずが無いからだ… 携帯を取り出し、秋子へのメールを作成しながら、坂道を下っていた。 ゴメン…頭痛いけん、先帰る。 よし。 これで完璧! 坂の下の正門辺りで、吸っていた煙草を地面にこすりつけ、バス停に歩き出した時だった… 「お前ホームルームは?」 後ろから、怒鳴り声が… 振り返ると奴がいた… 生活指導の教師だ… 「頭が痛くて…」 「このバカタレが!!煙草拾わんか!」 「え?何の事で……」 「今捨てたやろが!ひ・ろ・え!」 「認めたら停学にするやろ?」 「当たり前やろうが!立派な現行犯たい!」 「あはは…そう…」 こんな事になるなら、ホームルーム受けときゃよかった… 俺はみんなが、下校する中、学校へ戻っていた… 途中、秋子に発見された 「泰平、頭大丈夫?」 俺を連行する生活指導の先生は、秋子に向かって言った… 「頭オカシイけんが、俺の前で煙草吸うったい!」 秋子は目が点になっていた… 俺は軽く苦笑いし、秋子に手を振っていると、生活指導の先生は、俺の頭に鉄拳を振り下ろしたのだった… その後、レポート用紙に反省文を書かされた、その日は金曜で土日が休みだった為、週開けの月曜日から、一週間の停学が申し渡された… ちなみに土日の宿題として、プリント用紙が20枚程配布されたのだった
/357ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18664人が本棚に入れています
本棚に追加