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一通りの授業が終わり、これからが帰りのホームルームが始まろうかする時、俺は学校を抜け出していた。
ホームルームが終わると、秋子が教室まで迎えに来るかもしれないからだ…
俺は高校入口にある、なが~い坂道の中腹あたりで、タバコに火を付けた
だって、今は帰りのホームルーム中だし。先生がこんな所にいるはずが無いからだ…
携帯を取り出し、秋子へのメールを作成しながら、坂道を下っていた。
ゴメン…頭痛いけん、先帰る。
よし。
これで完璧!
坂の下の正門辺りで、吸っていた煙草を地面にこすりつけ、バス停に歩き出した時だった…
「お前ホームルームは?」
後ろから、怒鳴り声が…
振り返ると奴がいた…
生活指導の教師だ…
「頭が痛くて…」
「このバカタレが!!煙草拾わんか!」
「え?何の事で……」
「今捨てたやろが!ひ・ろ・え!」
「認めたら停学にするやろ?」
「当たり前やろうが!立派な現行犯たい!」
「あはは…そう…」
こんな事になるなら、ホームルーム受けときゃよかった…
俺はみんなが、下校する中、学校へ戻っていた…
途中、秋子に発見された
「泰平、頭大丈夫?」
俺を連行する生活指導の先生は、秋子に向かって言った…
「頭オカシイけんが、俺の前で煙草吸うったい!」
秋子は目が点になっていた…
俺は軽く苦笑いし、秋子に手を振っていると、生活指導の先生は、俺の頭に鉄拳を振り下ろしたのだった…
その後、レポート用紙に反省文を書かされた、その日は金曜で土日が休みだった為、週開けの月曜日から、一週間の停学が申し渡された…
ちなみに土日の宿題として、プリント用紙が20枚程配布されたのだった
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