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良平の家は、母子家庭らしく、母親は仕事で夜遅くまで帰って来ないらしい。
良平の部屋は、果てしなく汚い…。
散らばった雑誌やエロ本、部屋の隅には、これでもか?と山積みにされたCD…。
「ちょ…散らかり過ぎやない?」
「まぁ気にするなって。で?泰平は何色にする?」
そう言って、良平は押し入れを勢いよく開けた。
押し入れの中には、何色ものブリーチが入っていた?
「何でこんなに持っとうとよ?」
「え?あぁ…コレクション。それより何色にする?」
「んじゃ~……初めてやし無難に茶色でいいや。いくら払えばいい?」
「金?そんなのいらんよ。全部タダやし。」
良平はそう言ってニヤリと笑った…。
「何でタダと?」
「え?そりゃお前…パクったから。」
僕はア然とした…この時、口には出さなかったが、流石農業高校に来るぐらいはある。と変に納得してしまっていた。
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