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そして…人生初のカラーリング開始!
今じゃいいニオイのするブリーチとかありますが…当時のブリーチのニオイは強烈…目がシバシバするんです。
約10分程で頭全体に塗り終わり、待ってる間がヒマだと言い出した、良平は僕の太い眉毛を、剃ろうと言い出した。
「今時、その太さは流行らんぜ?な?剃ろうぜ?」
そう言った良平の眉毛を見てみると…確かに太過ぎず、細過ぎずでなんか垢抜けて見える…。しかもピアスなんか付けてるし…。僕はこの時、良平がカッコよく見えていた。
「じゃあ…お願いします。」
と、言う事で…眉毛もセッティング。
「お~し。出来たぞ!お前絶対、眉毛細い方がカッコイイやん。モテるぜ~!」
「そうかな…。」
「でも、いきなりここまでやっちまったし…先輩に目つけられるかもしれんけどね。」
ガーン……。
全く考えてなかった。
冷静になって考えてみると…只今茶髪に変色中やし…眉毛いじってるし…。
俺の頭の中で描いていたヤンキーじゃないですか…
軽くショックを受け、半分魂が抜けたように座り込んでいると…
「で…泰平さん…どうする?」
「あ?何が…?まだ何かあると?」
「ここまで来たらピアスした方がいいやろ?」
嫌だ怖い…
「穴開けるっちゃろ?」
「はは~ん…ビビっとうと?」
はい。ビビってます。
そう…僕はチキンですから…。
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