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家に帰り、バタバタと着替えて用意していた、履歴書を手に取りダッシュで料亭へ向かった。
店に全速力で飛び込むと…
「ィラッシャイァセー!!」
と、元気のいい声が響き渡った。
「何名様でしょうか?」
「いや…あの、面接に来たんですけど…。」
「あ、そうなの?ちょっと待ってね。」
そう言うと元気のいいスタッフさんは、厨房に店長を呼びに言った。
もうこの店にも、僕を知ってる人はいない…。
みんな辞めたり移動したりで、いつの間にか知らない人だらけになっていた。
面接に緊張していたが…
すごく呆気なかった…。
「いつから来られる?」
「明日からでも!」
「ふむ。時給800円だけどいい?」
「ハイ!」
「週三回くらいしか入れないけど、大丈夫?」
「大丈夫です。」
「バイト時間は夕方5時からだけど…部活とかする予定ないの?」
「まぁ…今は特に無いです!」
「ふむ。じゃあ明後日から来て。」
「ありがとうございます。」
「それと…それ以上髪の毛明るくしないでね。」
「あ…ハイ…。」
てな、感じ…。
とんとん拍子にバイトも決まり、じいちゃんに報告しに家に帰ると…。
「何かその頭は!!眉毛は!?あぁ~ん!?」
もちろん、馬鹿みたいに叱られました…。
元に戻せとは言われませんでしたがね…。
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