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車に乗り込んでから俺はずっと落ち着かずソワソワしていた。
すぐ左隣には春香がいる。
初めて見た時は、可愛いすぎて絶対に手なんて届かないと思っていた。
そんな春香が今は手を伸ばせばすぐ届くところにいた。
赤信号で車が止まる。
「…春香、好きだよ。」
俺はムードもへったくれもなしに、勢いにまかせてその言葉を言ってしまった。
ずっと言いたくても言えなかったこと。
そして、罰ゲームなので今日言わなきゃいけなかったこと。
ドキドキが隣にまで聞こえてしまいそうで、恥ずかしくて左なんて向けなかった。春香の反応が気になる…。
「…千秋クン、私好きな人がいるの。だから…」
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