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細く開けたドアを壊しそうな勢いで、一番年上ぽい男(以降K氏とする)がドアを引っ張りながら、
「美夢さんですか?」
私もドアを引っ張りながら、
「はい?・・・どちら様ですか?」
「私達はS県警の国際捜査科の者ですが、美夢さんで間違いないですね!」
『S県警?国際捜査科?なんのこちゃっ!?』
まだ、覚醒しきらない頭で必死で考える。
思い当たる節が・・・あるっ!
でも、誰かが謳わない限り、パクられる訳が無い。
「ここじゃ話も出来ませんから、中に入れて下さい。」
言葉は丁寧だ。
でも高圧的だ。
パクられる様な事は散々してる。
でも、私のヤサが割れる訳が無い。
たった数秒で完全に覚醒した頭で考えた。
「チョット待って下さい。今、開けますから。」
冷静なフリをしながら、『あれの事か?それともこれの事か?』
頭の中はフル回転。
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