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「美夢さん名義の銀行口座を使ったオレオレ詐欺がありました。」
オレオレ詐欺・・・
あの頃はまだ『振り込め詐欺』なんて言い方はしない。
「はぁ～？オレオレ詐欺ですかぁ～。私は何もしてないですよ。」
間延びしながら答えると、一番若そうな刑事が食い付きそうな勢いで怒鳴りやがった。
「知らない訳ないだろっ！現にオマエの口座が使われてるんだからっ！」
・・・！今、私を、
オ・マ・エって言いましたかぁ～？
貴方にオマエ呼ばわりされる覚えは無いんですがぁ～！
なんて事、思いながら
「知らないもんは、知らないですよ！」
チョット、キレ気味にかえした。
その間も刑事は人口密度の高い狭い部屋の中を引っ掻き回している。
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