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K氏は部屋空いたスペースに私を座らせ、ユックリと語りかけてきた。
「まぁ、美夢さん落ち着いて(笑)何も知らないなら、慌てなくてもいいでしょ。・・・それとも美夢さんが主犯ですか?」
私が主犯?
悪い事はしても、人様を傷付ける事はしない!
「私が主犯の訳無いでしょ!主犯が自分の名義の口座で詐欺する訳ないでしょ。少なくとも私はそんな間の抜けたマネしないよ!」
少しカッ!としてかえす私にK氏は不敵に笑う。
あぁ!(怒)噂には聞いていたが、こいつらムカツクなぁ~!
???
ここである事に気が付いた。
私の部屋は神奈川県相模原。
なんで、埼玉県警の刑事がウチ来た????
「ねぇ!刑事さん。なんで埼玉から相模原くんだりまできたの?」
私は基本的に凄く素直性格だ。疑問に感じた事は直ぐに聞く。
だって、気持ち悪いじゃん!
「埼玉県の羽生市で被害届がでたんだよ。その振込み先の口座の名義が美夢さんだったんだよ。それで、少し話を聴きたくてね。」
オィオィ!
これが、チョット話を聴きに来た人達のする事ですか?
ご丁寧にガサ状までご持参で・・・。
「なるほどねぇ~!
でも、被害者の人は気の毒だと思うけど私は何も知らないよ。」
事実被害者は気の毒だとは思う。
「その辺の事は後でユックリ話してもらうから。取り敢えず今は、事件の証拠になる物が無いか調べさせてもらうから。」
・・・事件の証拠?
それって・・・
私が被疑者・・・って前提の話じゃねぇ~?
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