都市伝説 【世界の例外の対処人】

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その3 最後に 【無闇 影重郎】 の容姿について記します。 容姿については時代による違いは無いが、逆に区域による大きな違いが見受けられる。 我が校のある南区では、 一昔前の詰襟の黒い学生服を着用した、小柄で中性的な顔をした青年 であると言う噂で。 森林公園のある西区では、 細身だが筋肉質の身体でボロボロの黒いマントを纏った、短髪の男 との噂である。 商店街や民家の多い東区及びに中央区では、 銀色長髪の少女を連れて、黒い神父服を着用した二十歳前後の黒髪長髪で色白の男 との噂である。 先程にも出てきた 【赤毛稲荷神社】 のある北区では、 とても高い身長と、逆に細い身体を持ち、黒い髪の毛をオールバックにまとめ二枚目で整っているが、何処かネジの抜けたような顔した黒いスーツと丸いサングラスの男との噂である。 不思議な事に、彼の姿は区域によってそれぞれ違うのだが、それぞれの出現区域は決まっていないのである。 南区での【影重郎】が北区に出現したり、 北区の【影重郎】が西区に出現したり。 と区域での目撃例はまちまちなのだが、何故か噂はシッカリ区切られている。 これも 【無闇 影重郎】 の大きな謎の一つである。 以上を持ちまして、今回の 都市伝説 【無闇 影重郎】 の記録を修了します。
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