プロローグ

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自分が恐かった、 自分が恐くなった、 いつか自分を見失うだろう、 いつか自分を見捨てるうだろう。       自分が普通の人間枠に入れない理由、 能力を使ったのはたのは未だ六~七歳頃だった。       確か母と手をつないで買い物から帰るときだ。       その時自分が何を考えどういう行動をとったのかも定かでは無い、 多分自分自身の背の低さにコンプレックスを抱いていたときで母の背が羨ましくなったのだろう。       そんな感情を心にしたあと、 突如としてなんらかの刺激に襲われた、 感覚的に覚えている、 麻痺したようで心臓の音が二個聞こえるような、 全身の動きに違和感を覚え何も言わず悶えるような。      そんな感覚は5秒たらずで終わったが、  終わった後の何かが違う、 なにがあったのかよくわからず周りをみわたす、 自分の横に自分が虚ろな目をして歩いている、 母がどこにもいない、 視界が高い、 何かではなく全部違っていた。 憧れた恐怖だ。       自分が母になっている。       …その後がこれまたとことん思い出せず…、 自分でも夢だと思い母にも面白半分で話していたはずなのだが。       完全に夢だと確信し素敵なスクールライフをそれから何年か送っていた、 だが案の定 12の頃 また移ってしまった、   なんらかの外遊びでまた友達と手をつなぐ機会があり、 たまたまあの頃の生々しい感覚を思い出し追憶していて、 手をつなぎながらいろいろためしていたのだ。       茶目っ気?いいじゃんそれ、 いいことばよ✨       この人(ここ)から離れたいと思えば自分に戻れるらしいと覚えてからは嫌な感覚から逃れようともせず私利私欲のため力をつかった。       いや、 でも自分一人のため周囲の和は乱したくなかったので万引きとか喧嘩売るような真似はしなかった💧精々ノート写しとか通知表偽造くらいしか… でも頭はよかったからあまりやくにはたたなかった。       それから三年、力を使うことは飽きてきたらしく最近にはまったく使っていない、 多分これからも使わないだろう。スパイにでも就職しない限りには。  絶対に。     
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