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ホラ、街ノネオンハ欲望ノ灯リ。
人の欲望は止む事を知らず、イカサマ師達がそこら中に溢れている。
『もう神経が持たない!!』
なぁ、もし神様が居るのなら創世期十九章のソドムを打ち砕いた炎で今、俺ごと街を焼き尽くしてくれ!!
…それからどれくらいだろう、人の流れだけを見ていた。
今日四箱目のセブンスターは何時もより重い味がした。
街灯にもたれながらお前の為に書いた歌を全て歌った。
あの頃の思いあの頃の笑顔そんなモノ思い出して涙が溢れた。
街のネオンが涙に滲んで古い記憶を想い出させた。
階段の下から見上げていた裸電球の記憶…
それが街灯りとダブって見えた
(あぁ一人がこんなに恐いモノだなんて忘れていたよ…)
一人ぼっちは寒すぎて偽りの愛に溺れてしまいたくなるけれど、只一時でも本物の愛と信じられるものをくれたお前の面影を強く抱き締め真っ直ぐに歩いて行けたらいい。
東の空が青白く光り初めていた
『ふん、今日はちょっとセンチになりすぎたかな…。』
人も疎らになってきた通りを俺はもう待つ者も無い部屋へと辿り始めた。
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