スレイヴァーズ・ペラメント

序章－未来への剣－

遥か昔、魔界は消滅の危機に瀕していた。
太古に封印された魔獣「ロマンサー」が、突然復活し魔界に住む人々を襲い始めたのだ。
最悪の事態を想定し、最高議会は各分野の専門家に命じ、ロマンサーを倒すための武器開発に乗り出した。その武器である「魔法剣」の開発には成功したが、既に手遅れな所まで来ていた。
魔界の人々は、遠い未来の人間に魔法剣を託す事にした。この惨劇が二度と起きぬように。
魔法剣の次元転送終了と共に、魔界は消滅した。
一人の魔界学者は後に、こんな文章を残している。
「魔獣は全ての次元世界に存在する。そして、全ての次元世界で魔獣が復活すれば、全ての世界が滅びる」と。
魔界消滅は誰にも知られる事もなく、時だけが過ぎていった……。