第二章-魔法剣の覚醒-

3/5
前へ
/69ページ
次へ
公園には人影はなく、祭りの提灯もない。 清二が公園の中へ入ろうとした時、背後に何かの気配を感じた。 「!!」 後ろを振り向こうとした時、背中に強い衝撃を受け清二は飛ばされた。 「うわぁぁぁぁぁぁ!?」 一メートル程飛ばされ、地面に叩きつけられた。 「げほげほ、一体何が?」 今の清二には、考えている余裕などなかった。 目の前に居たのは人間ではなかった。 まるで、何かの昔話に出てくる狼男のような姿をした怪物。 「グルルルルルル・・・」 怪物は倒れている清二の前に立ち、大きな腕を振りかざした。 (駄目だ・・・やられる) 清二が死を覚悟した瞬間、怪物の体が急激に燃えがった。 「ガァァァァァァァ!!」 怪物は苦しそうな声をあげながら、倒れ込んだ。 「何が・・・起こったんだ?」 動揺している清二の前に、一人の女の子が剣を構えて立っていた。 女の子は、清二の姿を見て驚いた様子で 「何で一般人が、エルバレイズ内に居るの?」 「どうしたの悠果?」 悠果と呼ばれた女の子の後ろから、もう一人の女性が現れた。 「セルト」 名前を呼ばれた女性も、清二を見て驚いた。
/69ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加