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「ん…」 暖かい腕に包まれて気持ちよく目覚めた水斗。もちろん一番に眼に飛込んでくるのは愛しい人の寝顔。 いつもは強い意思を宿し、水斗を見る時だけ優しい眼差しになる琥珀色の眼は閉じられている。そのため、普段より幼くあどけなく見える。 こんな雷を見れるのが自分だけだと思うと、幸せがこみあげてくる。 眺めているだけでは満足できず、起こさない様にそっと腕を伸ばす。引き締まった頬を軽く撫でる。 こんな何気無い瞬間が水斗は大好きだ。 愛しい恋人が目の前に、触れることの出来る所にいる。 前の晩に、どんなにジラされ…淫らにあえがされ…今日は躯がだるいだろうとわかっていても、それさえ愛おしい。 雷に対する愛情が溢れ、指が勝手に動く。次は、水斗に溺れるようなキスをくれる唇に。僅かに開いた唇に沿って指を動かす。
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