135人が本棚に入れています
本棚に追加
月斗は門の鍵を開けて待っていた。そこへ星斗が駆けてくる。
「星斗、サミュエルは?」「予定通り撒いてきた」
星斗がサミュエルを引き付けている間に、月斗が電子ロックを解除していたのだ。
「じゃ行くぞ」
少し前までは電子ロックに手間取り、よくサミュエルに見付かっては連れ戻されていたが、最近は手慣れた物で失敗する事もなくなった。2人は順調に脱け出して、この日も遊びに行った。
普段めったに邸から出ない双子は新しい物を見つける度に立ち止まって眺めた。
最初のコメントを投稿しよう!