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…ヘキ
…スイヘキ
………
「ん……
またか… はあ」
変な夢を見たおかげで今日も目覚めが悪い
「碧君、起きてる?」
「うん」
蒼子さんが呼ぶ声にどうにか返事を返す
「…やばい」
時間を確認して慌てて支度する
俺は水樹碧(ミズキミドリ)19才大学生。黒い髪に黒い瞳。身長173cmと極普通の日本人
と言いたいがそうじゃない。右目だけ碧色だ。そのため今日も黒いカラーコンタクトをつける。この目のおかげで蒼子さんが碧と名付けたらしい。何て単純な。まあ気に入っているからいいけど
「おはよ。蒼子さん」
キッチンに入ると既に食卓にご飯が並んでいた
「ごめん。寝坊した」
「おはよう碧君。いいのよ。食べましょ」
この萌木色の着物を上品に着こなした白髪の女性が俺の保護者の水樹蒼子(ミズキソウコ)さん
祖母と言ってもいい位の年齢なのに名前で呼ばないと怒られる。まあ、綺麗で上品な彼女に『蒼子さん』は似合っているが
「いってきます」
食後のお茶をのんびり楽しんでいる蒼子さんに声をかけ大学へと出かける
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