序章

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「今日は何にしよっかなあ~」 蔵書数は多いが、古く寂れた図書館は普段から人が少ない。平日の朝は特に閑散としている。そんな図書館での小さな呟きは誰に咎められることもない。 俺は夢のせいか雰囲気の似た昔の日本や中国の話が好きだ。 今日も歴史コーナーで物色してたら 『見つけた』 と、どこからか声が聞こえた。 「?」 辺りを見回しても誰もいない。 「そら耳?」 気にしないでおく。 この声の主によってとんでもないことになろうとは知らずに…
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