プロローグ

2/3
前へ
/46ページ
次へ
目を開ければ真っ白い天井と青空が広がる窓が目に入った 恐ろしく目覚めが良いのもある理由とこのすがすがしいほど清潔な保健室のお陰だと思う 「やっと目、覚めたのかよ、翼」 ドアの方を見ると親友の鏡 勇(カガミ ユウ)が顔を出した 「……なぁ……」 「何だよ?」 「なんで保健室って白い壁なのかなぁ?」 俺の馬鹿な質問に勇はバカバカしいといった表情で答えた 「保健室が黒色や赤色だったらおかしいだろ?」 その答えに俺はなるほどと顔を上下させた 「俺に言わせればなんでお前は女子に触れただけで気絶しちゃうか分かんないんだけど?」 確かにそりゃそうだ 俺は女性に触れられると気絶してしまう 極度に恥ずかしいのだ…… なんでこんなに恥ずかしがるかと言うと話が長くなるので言わないが、俺の家族構成にも問題があるだろう
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!

74人が本棚に入れています
本棚に追加