‐はじまり‐

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地面に半分埋まったこの物体。 下書きではあるが、 紛れもなく同じ様に描かれた設計デザイン…。 ジン「どういう事だ…?」 私は、 少し前に世界初のタイムマシン開発を試みた。 しかし、 いくら考えても種からは芽を出さず、 何も浮かんでこなかった。 設計図も書き直し続けて、 構造するも一歩前進したまま進めず仕舞い…。 そんな分けで設計図を丸め、 ポケットの奥へと忍ばせたのだった。 それがどうしてこの目の前にある…? 未来の私が…!? いや、まさか…。 ならこれは…? いや、まさか…。 タイムマシン開発は失敗だったのだ…。 そんな私は今となってみれば他の開発に明け暮れて、 レーザー銃や空飛ぶバイクを作ろうと…。 まったく何の意味があるのか…。 始めは、 私が幼き頃に見たヒーロー番組がキッカケで、 主人公の持つド派手なレーザー銃などに興味を抱いてからだ…。 子供の頃からそういうヒーローものに憧れる私は、 いつか悪党を退治出来たらなどと思い。 …今日に至る。 空飛ぶバイクに乗り、 ド派手なロボットで宇宙へ。 タイムマシンやレーザー銃に、 カッコいいスーツのヒーロー。 私の頭の中はまだ子供のままだ…。 現実逃避もはなはだしい…。 だが それが今! このタイムマシンであろう物体を前に、 現実になっていくような気がしてならない。 興奮なのか、鳥肌立ち…。 心が揺さぶり震え。 足も震えさす。 しかし私は恐怖での現状な気がしてならない。 嫌な予感がしてならない。      
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