‐はじまり‐

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――そして、 未来で起こる全てを伝えた。 ジン「し、信じられん…ッ! 宇宙人!? 私がタイムマシンを!?」 ジャスティス「これは事実です。 いずれおっさんが育て親になって一緒に暮らしていく子供、 その子も宇宙怪物の被害に…」 ジン「なッ!?シュンスケがかッ!!」 ジャスティス「え!?もう知ってるの!?」 ジン「あぁ、知ってるもなにも…、 もう十何年あいつと一緒に…。」 ジャスティス「だけどシュンスケ君はまだ、 産まれてないか赤ん坊のはず…」 ジン「いやいや今、学校に。」 ジャスティス「が、学校だぁあッ!?」 少しの静寂が続き、 ジャスティスは考える。 ジン「シュンスケがそいつらに…」 ジャスティス「あの! 今、ちなみに西暦何年?」 ジン「え?あぁ、今はぁ…、 “2065年”だったかな。」 ジャスティス「…俺が着くはずなのはッ、 2070年から20年前の… “2050年”だ…。」 ジン「こ、ここは “2065年”だが…?」 ジャスティスは頭の中を整理して、 落ちつこうとする。 ジャスティス「…あんのクソじじぃミスったな!!」 ジン「何か良くない事が起きたのかっ?」 ジャスティス「…俺は20年前に逆のぼって、 レグナがこの地球に送り込まれた時を狙い、始末する。」 ジン「それなのに君は、5年前のここへ…」 ジャスティス「そうだ! …ちくしょうタイムマシンは壊れてるし、 これじゃあ…!!」 ジン「な、何も2050年に行かなくとも、 今はそのレグナという宇宙人はまだ現れていないんだ! チャンスなら…ッ!」 ジャスティス「あぁ、現れるのは70年…。 つまり今から5年後…、 だが奴は “力を蓄えてやっと覚醒できた” とか言っていたんだ。 レグナの力は恐ろしいほど…、 15年も経っていたらもう…。」 ジン「そうか…。 だがしかし、まだ手はあるはず」 ジャスティス「それに!! モンスターがもうすぐ現れだすんだ…! そして、 シュンスケ君が襲われるのも…近い!」 ジン「なんだって!?」 ジャスティス「この5年前の今、いずれすぐ現れる。 俺が推測するにレグナは覚醒の日が近づいた事でまず、 モンスターを呼びこんだ。」 ジン「そんな…、 ではもはや力を蓄え終えているかもしれないと…!」 ジャスティス「…そう。 モンスターが出ると面倒だ! 俺はその前に、 原因となるレグナを止めねばならなかったのだけど!」 ジン「……。」 ジャスティス「くそッ…。」 入れられたコーヒーは少し冷めていた。    
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