‐はじまり‐

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コーヒーを入れ直すジンは静かに言う。 ジン「君は、 これからどうするつもりだい?」 ジャスティス「そうだな、 まずやるべき事の一つはまだ力が未熟と思われるレグナを始末する……。 それを成すことで答えが見つかるはずだ。」 ジン「……。 頼みが…、ある。」 その思い積めた表情がこわばる。 ジャスティスが熱いコーヒーに少し口づけて、 ホッコリと笑いかけた。 ジャスティス「…もちろん、 もう一つはシュンスケ君をモンスターから守る事だ。」 ジン「本当か!」 ジャスティス「あぁ! …そのかわり、 俺のお願いも聞いてくれないか?」 ジン「も、もちろんだ!なんだ?」 ジャスティス「タイムマシンの修理。 おっさんにしか任せられない…。」 サングラス越しだが目線はジンの目を捕えている。 ジン「あれを…か? ……そうだなッ! あんな状態だからほとんど1からではあるが、 やってみよう。任せてくれ!」 ジャスティス「ありがとう。」 ジン「それと全てが片付く間はここに泊まるといい、 まだ聞いておきたい事もあるし、 何かとココなら便利だろう。」 ジャスティス「あぁ、 よろしくお願いします! ジン博士!」 ジン「頑張ってくれ! えーと…」 ジャスティス 「…俺の名前は、“ユウキ”。 未来では、 ジャスティスって名乗ってる。」 ジン「ユウキ…君か。 よろしく。」 未来でのジンのリモコン操作ミスで、 過って20年前ではなく、 5年前の宇宙怪物襲来年へ来てしまうユウキ。 幸い、 モンスターも現れてなく、 シュンスケは無事であった。 レグナがまだ力を得ていない事を願い。 それを狙う、 いちかばちかの賭け。 早急に、 彼の眠る居場所を突き止めねば、 後がないかもしれない…。 鉄の塊となった   タイムマシン… 準備された   新薬の増強剤… 読みかけたままの    ジンの手紙…  まだ、始まったばかり――    
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