‐平和滅亡の日‐

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ファミリーレストランの一角、 空いた店内に二人の会話だけが聞こえる。 「昨日ニュースで見たけど、 とうとう死者1000人越えだってよ!」 「うぇー!?マジで?ここ最近凄いな!」 「だろ!? 他の国じゃ、核兵器を日本に落とせば早く片付くとか言っててさぁ!」 「はぁ!?そんな事したら俺らも巻き添えだろうが!」 「あぁ!でも核使ってもモンスターが宇宙からまた現れるなら、 意味ないって言ってたし。平気だろ。」 「まぁそうだな…、 それならいいけど。まったく…、 “地球防衛なんたら”は何をしてんのかねぇ!」 「それで思い出した! ここら辺で有名なんだけど、 ヒーロー気取った格好した奴がさ!」 「知ってる!たった一人だけで、モンスターぶっ飛ばしちゃうアレだろ?」 「そうそう! 正体探ろうとテレビで有名になってたよな!」 「正体はロボットとかだったりしてな!」 「んなわけあるかよッ! 彼女の友達はイケメン男だって言ってたぜ?」 「バァカ! そいつって黒いバンダナにサングラスで顔隠してんだろ? どうやったらイケメンて分かるんだよ!」 「あ、そっか。」 「つうかさぁ、そろそろ出ない?ファミレスはもう飽きた…!」 「んー、よし!じゃあ行くか! 先に外居ろよ、 今日は俺がオゴってやる!」 「おッ!気前良いじゃん! ドリンクバーしか頼んでねぇけどな!」 「アハハッ!うるせー!」 「じゃ先行ってるぞ!」 「おう!」 「――うわぁッ!!」 「ど、どうした?―うわッ!」 「そ、空いっぱいにモンスターが…ッ!」 「一体…、 これから何が起きるってんだよ!?」          
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