‐運命の少年‐

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――翌朝。 ジンは、 手に取った増強剤のカプセルをつまんでじっくりと観察をする。 ジン「こんなもので力が身に付くとはな…。 君に危険が及ぶなら、 他の者を探してこの増強剤を試してみてはどうだ?」 ユウキ「本来 使用するならそのつもりで開発された。 けど、そうするとしても1からしっかりと鍛える時間が必要だ。」 ジン「経験を積んだユウキ君が適しているというわけ、か。」 ユウキ「あぁ、 限界突破して…やってやる。」 ジン「そうか…。」 シュンスケが階段から下りてくる。 シュンスケ「ゴッホゴホ…。」 ユウキ「おはようシュンスケ君!」 シュンスケ「あぁおはよう。 親父、シャワー浴びてくるからその間に風邪薬出しといて…ゴッホゴホ。」 ジン「あいよ、 なかなか治らないなぁ。」 シュンスケが部屋を出ていく。 ユウキは簡単な朝食を済まして立ち上がる。 ユウキ「じゃぁ、俺は散歩ついでに調査へ…。」 ジン「行ってらっしゃい。」 少しして、 準備を済ませたシュンスケも出ていく。 シュンスケ「行ってきます!」 いつもと同じく学校へ向かう道筋、 シュンスケは何かに見られているような気がしていた。 一方、 レグナ探しに果てしなさを感じつつ行動するユウキは、 当てもなく周辺の散策をする。 ユウキ「さて、どうするかな。」 シュンスケは学校までの道筋を通る。 この辺は、 人とすれ違う事のない林道が続いている。 その途中―― 突然に胸を貫くほどの痛みが、シュンスケを襲う…! シュンスケ「うぐッ…!?」    
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