111人が本棚に入れています
本棚に追加
その場に膝を突いて倒れ込み、いつまでも続く痛みに悶え苦しむ!
――なんだこれ…、
体中が破裂しそうだッ!!
身体が、…熱い――
スーッと気を失ってしまうシュンスケに気づいて助ける者は、
誰もいない。
その彼をじっと隠れ潜んで見ていた何かが、
生い茂った茂みの中からゆらりと立ち上がり、
倒れ込んでいるシュンスケの側に寄る。
シュンスケ「う…ん…。」
すぐに意識を取り戻したのに気付いた何かは、
素早く飛び立ち、
上空へ移った。
立ち上がったシュンスケは胸を摩ったが、
さっきまでの痛みは消えていた。
「アナタガ、…ドウユウコトダ?」
突然、
何処からか響きわたる声が聞こえた。
シュンスケ「え?」
声は不気味で、
妙な恐怖が募る…。
シュンスケは、
小走りでその場を後にして学校へと向かって行く。
最初のコメントを投稿しよう!