‐運命の少年‐

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ハルカ「キャアァーッ!!?」 その怪物は、 ハルカを邪魔とせんばかりに弾き飛ばすッ! ――ガンッ! 民家に停めてあった車のボンネットに叩きつけられ、 そのままハルカは意識を失う! カツヤ「ワァッ…!?ワァッ!!」 ガチガチと足の爪音を立て、 カツヤとシュンスケの方向に近づく。 シュンスケ「カツヤ!あぶねぇ!」 ――ガッ! カツヤ「ウッ!」 力強さを思わせる太い腕で、 払い除けられたカツヤは路上に転がっていく。 ひとけの少ない場所、車の上に乗っかりながら気を失ったハルカと、 道路にうつ伏せて倒れたままのカツヤ。 怪物とシュンスケはその場で一対一となり、時間は止まったようにピンと張り詰める。 シュンスケは怪物から目を離さず、 しかし恐怖で動けぬ状態。 詰め寄る怪物は一瞬にして、 シュンスケの体をその大きな手で掴み上げる! 持ち上げられ、 身動きが取れなくなってしまった。 シュンスケ「ぐッ!」 「目覚メガトキ来タノダ!!」 シュンスケ「…ッハ!?ぐぁあ!!」 シュンスケの体を掴んだ手は、尚もキツく絞まる! 怪物が見つめる目は赤く、 そして鋭く光始めた! 「サァ、共二! ――“レグナ”様!!!」 シュンスケ「――え…?」                 
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