‐混沌と混乱‐

3/7
前へ
/200ページ
次へ
モンスターがまた目を光らせ始めた。 シュンスケ「俺が、……レグナ?」 「カッハァ!!ソウダァアッ!!」 恐ろしい形相をして、 豪速で走り飛んで来るモンスター! その場に立ち尽くすシュンスケは、 強く両手の拳を握り… 怪物に吠える! シュンスケ「――寄るなぁあッ!!」 襲いかかるその真正面から、 牙を向けた怪物の顔面を殴り飛ばす!! ――ッガ!! 「ギャッ…!」 怪物の痛々しい唸り声が一瞬聞こえる。 再び吹っ飛ぶモンスター、 それの意識はもう ない。 シュンスケ「なんだよッ…この力。なんだよッ…レグナって。 なんだよッくっそぉ…、 ――何なんだよぉおぉおおッ!!!!」 叫び声がひとけのない、 この町に響く。 少しだけ疑っていた未来の話、だが現実に現れた怪物。 その未来で人々を襲う恐ろしい宇宙人が、 自分であると告げられたシュンスケ―― 人間の同じ体を持ち、 血はそこに転がっている宇宙生物と同類だという事実…。 「俺は…、 ――人間じゃないのか…?」        
/200ページ

最初のコメントを投稿しよう!

111人が本棚に入れています
本棚に追加