‐混沌と混乱‐

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ユウキ「シュンスケッ!!」 飛び出したユウキの立ち止まったその先には、 少年と少女が倒れていた。 その場にはモンスターが1体横たわり、 死んでいる様子。 シュンスケはただ1人うずくまっている。 シュンスケ「――ユウキ…さん。」 うずくまったそこから、 顔を上げてユウキに振り返る。 ユウキ「シュンスケ君!良かったッ…。 ケガはないか?」 ゆっくりと立ち上がるシュンスケの目から、 涙が伝っていく。 シュンスケ「――俺を、殺してくれッ…!」 ユウキ「な、なんだって!? どうしたんだよッ?」 シュンスケ「ユウキさん、ならやれんだろ? 自分で死のうとしたって、死ねねんだよ…!」 そう言って、 側の電柱に力いっぱい頭をぶつける! ユウキ「…な!?ッオイ!!」 ――ガウンッ!! 頭突きした電柱は“く”の字型となる! シュンスケの頭からは血も出ず、 痛めた跡もなかった。 シュンスケ「くっそぉ…!」 辺りにはいくつか破壊された跡が残っている。 今そうしたように、 シュンスケが壊したものだとユウキは悟った。 ユウキ「どうゆう事だよ…!? シュンスケ…君?」 シュンスケ「俺は…。 ――俺が “レグナ”なんだよぉおッ!!」        
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