‐混沌と混乱‐

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うずくまる中から、 こもった声で話すシュンスケ。 シュンスケ「そう…。 だからこんな力があんのかな? ――今まできづかないなんて笑えるぜ…ッ!!」 ユウキ「…シュンスケ君、 モンスターに何かされたかッ?」 しゃがんだまま顔を上げるシュンスケ。 その顔には、 まだ涙が流れていた。 シュンスケ「なんかわかんねぇけど…、 光る目を向けられて…、 すぐ気持ち悪くなってきて。 ヤバいと思って力入れて離れようとしたら…、 簡単に逃げれて…。」 シュンスケは混乱し、 話すのに必死で頭は真っ白だ。 何を話してるかも意識できない。 ユウキ「覚醒させようと、したってのか?」 シュンスケ「…!!」 ユウキ「だけど、君は暴走もしていない…。 覚醒はされてないんだよ!」 シュンスケ「でもこんな力がッ!!」 ドガッ! 地面を殴るシュンスケ、 ガラスにヒビが入るように割れるアスファルト。 ユウキ「……。 これほどならば、 元からあれば気づくのは当然だ…。 “突然”としか思えない…。」 シュンスケ「…俺はこれから、どうしたらいい?」    
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