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夜、ベランダ――
ユウキ「はは!
星空を見るのは、
シュンスケ君の日程なんだね。」
シュンスケ「まあな…。」
ユウキ「ん?
なんか浮かないなぁ!」
シュンスケ「夜空に浮かぶ星を見るのが好きなのは…、
宇宙を思わせる夜の星空を見ていて落ち着くのは…、
俺が“宇宙人”だからなんだなってさ。」
スーッと上を眺めるシュンスケを横目に見るユウキ。
ユウキ「深く考えなくていいさ…。
君は君のままでいればいい。
だから深く考えなくていいさ。」
シュンスケ「…ありがとう。」
ユウキ「俺の任務は、なくなったかな。」
シュンスケ「なぁ!
ユウキさんはなんで親父の機関に入ったの?」
ユウキ「それは…、秘密かな?」
シュンスケ「…?」
ユウキ「さて!俺はおっさんの所行って、
タイムマシンの修理手伝ってくるよ!」
シュンスケ「うん、じゃおやすみ。」
ユウキ「おやすみ!」
そう言ってユウキは下に降りて行った。
シュンスケは掌を広げて、
夜空に掲げた。
そこには、
何の変てつもない自分の、
そして人間と同じ手があった。
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