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お願いだから…
嘘だと言ってくれよ…
京が急に抱きつくのをやめた
考えることに
必死になってたから
急なことに反応できず
体の力が抜けて
俺は後ろに倒れてしまう
｢ぅわあっ!!｣
思わず大きな声がでた
大きな音を立てて
床に激突する
『痛い』
そう思い顔を上げたら
今度は前に京が居た
不意に目があってしまった
すぐに目線をずらす
今は京の目も顔も全て
見たくない
見たら俺は
自分の本心に
気付いてしまうから
多分俺達は
『兄弟』
に戻れなくなってしまうから…
でも
京はそんな俺の気持ちを裏切るように
顔を近付けてくる…
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