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『疲れた…』
ため息を一つ出し
座ったとたんに
疲れが一気に俺を襲う
はぁ‥はぁ‥
誰もいない教室のなかに
俺の荒い息がだけが響く
さっきまでは
何ともなかったのに、
今は疲労困憊だ
数分間もの間
全力疾走し続けたのだ
当たり前か?
結構体力には自信があったが
流石帰宅部。普段こんなに
走っていないため
かなり体力を消耗する
次の授業までに
教室に戻れるか――?
ふとそんなことを思い出す
一瞬考えるが直ぐにやめた
休み時間は10分間
この場所は俺の教室から
かなり遠い
もう後1、2分で
チャイムが鳴るだろう…
『―さぼるか…‥』
必然的にその判断をする
京が居なくなったのを
見計らって、教室に向かい
わざわざ途中から
授業を受けても
良いことはないだろう
他の奴らから変な探りを
入れられるのは勿論
授業が
お説教タイムになりかねない
それに、また京と『鬼ごっこ』
をする羽目になるかもしれない
それならさぼった方が得をする
『また呼び出しを…
くらうだろうけどな…』
はぁ…
ため息がまた一つ出た
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