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沢山の感情が折り重なった
溜め息だ
段々思考が働きだし気付く
ずいぶんと、学校で
めんどくさいことに事に
なってしまった
いや…
してしまった、か
. .
昨日のあの出来事がきっかけで
俺が京を避けたから…
俺が平然としていれば
こんな事には
ならなかったのだろうか?
―――ならなかった。
いつものように接していたら
昨日の事は忘れて
何も変わらない日常が
成り立って
いたのかもしれない
京は昨夜あの後
何を考えていたのだろう――?
突如そんな疑問が浮かんだ
昨夜、京にたくさんキスされた後
京は俺の耳元で
「ごめん…」
と優しく呟いた
さっきとは対照的な
京の行動に驚いた俺は
何も考えずに京を押しのけ
二階の両親の寝室へ逃げ出した
その時京は
とても悲しい表情をしていた
俺は、自分のことで
いっぱいいっぱいだった
京の気持ちなんて
まともに考えていなかった
ただ、いつもと違う京に
行動に
驚き
不安
を感じ
普段面に出していない
京への感情を煽られて
面に感情が溢れ
俺の感情が京に悟られ
京に流されてしまったことが
恥ずかしくて悔しくて…
自己嫌悪になるのに必死だった
京を見ると、
余計にそれを思い出すから
京を避けた
京のあんなに悲しい表情は
いつの時以来だったのに…
「京…」
小さく
声にして
アイツの名前を
呼んだ
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