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俺のウソの
一言一言が口から出る
京の表情に怒りと悲しみが
現れる
『また京を傷つけた――』
俺は京を
散々避けたあげくに
京に対して
嘘をついた
京をけなしてまでも
自分の本心を隠すため
動揺を悟られないため
だが全て
筒抜けだった
「・・・・・嘘つき」
京のその言葉に驚く反面
京には隠し事が
出来ないと実感する
「何でそう思った?」
声が震える
京が口を開く
「何もないようなこと言っても
顔見れば、すぐに分かるよ。
そんな悲しそうな…
辛そうな顔して…」
隠しても意味はなかったのか…
「京…ごめん…」
小さく声がかすれたが
口にした
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