禁断なｶｼﾞﾂ

ｷｮｳﾀﾞｲ？

何かが狂い始めたのは

夕飯のことを
相談し始めたときのことだった

普段は母親が帰ってくるのを
待つのだが
この日はあいにく様
夜勤だった
父親はいつものことだが出張中

今夜の夕飯は自分達で
用意するしかない
そんなわけで
京に聞いたわけだった

｢今日の晩飯何にする？
俺は何でもいいんだけど…｣

｢………｣

｢おい…聞いてんのか。
さっきからﾎﾞｰｯとしてるけど…｣

そうだ…最近のｱｲﾂ(京)は
いつもとは何だか違ってた

朝から現在に至るまで

今のような感じだ…
体育でﾎﾞｰﾙが激突
するのはしょっちゅう
授業中は先生に当てられても
無反応
大声で呼ばれようが
完璧なまでに
先生を無視った

おかげで俺は京の代わりに
呼び出しをくらった

ここ一週間ずっとそうだから
いい加減元に戻せ
ということらしい

同じ兄弟である俺に
今の京を
どうにかしろということだ

いい迷惑だ