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むしゃくしゃしたから
俺は京を置いて
自分たちの部屋へ行こうと
思い背を向けたその時だった
ギュゥ
誰かが俺の背中に抱きついた
「……行くなよ」
愛しい誰かに言った
寂しさと悲しみが滲み出す一言
一瞬
それが誰の言ったことなのか
俺には分からなかった
いつもと…
いつものアイツとは
ふいんきも声も態度も
何もかも違いすぎる
でも
この部屋には
京しか居ない
京の他は誰も居ないはずなんだ
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