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「いやー!意味が分かんないだろうね、風間くん」
男子がニコニコ顔のまま喋っている。かなり優柔不断な雰囲気が漂っている。
「意味が分からない事は確かだけども」
「ま、早い話は少し話さないか?って事だよ。な?きつねさん?」
「あっ、ああ!そうだな」
さっきからきつねさんとやらは動揺し過ぎだ。俺と目を合わせようとしないし。
「てなわけで屋上にいかないかな?風間くん」
「別にいいけど話すだけならここでもいいんじゃないの?」
「ああー!分かってないわ!風間くん!」
大阪さんとやらが指を振りながら舌打ちをする。
「どうせ話すなら外で元気に話す方が気持ちええに決まっとるやん!」
「さいですか」
「てなわけなんで屋上に行こう。風間くん」
俺は大阪さんとわくいと呼ばれる人に手を引かれながら教室を出た。
きつねさんという娘は後からついて来ている。
……一体どうなってんだ?
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