兎と亀と欠陥品

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憧れと同時に訪れるのは 嫉妬と劣等感と 自分の才能の無さ きっとこれは間違いじゃないそうだろう 君は僕にはないソレ、持ってる 努力ですか そんなモノ いくらしても 探しモノは見付からない 微かにもってた優越感は 怠慢と自己嫌悪と 道草の道中で いつの間にか消えてった そうなんだろ? スカスカのリュックサック背負ってさぁ 一体何しようとしてんだい。 アレじゃないコレじゃない そこらに落ちてる欠陥品 それじゃ僕は満たされない いくつあっても足りやしない 探し物はなんだっけな 途方にくれた欠陥品 亀が絶えず歩くなんてさぁ 嘘だねだって僕 怠けてばっか ひたむきに頑張る事なんかないさ 誰もが振り返る光を持ってる訳もないよ 努力しない 何もしない なぁあんた あいつに笑われてるぜ 涙ぐんで睨んで貰ってもさぁ こっちは尚更笑えるよ 試しに這ってみた地面 微かに光るビー玉 それを僕は幾つも拾った リュックの中に入れてった 感じる温もりと重圧感
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